こんにちは、ピラティスインストラクターのあいです。
このブログでは、ピラティスについてとオーストラリア生活について発信しています。
ピラティスってなに?
効果は?
以上のような疑問に答えていきます。
ピラティスとは?
ピラティスは、ドイツ人看護師のおじさんの名前で
1883年生まれの「ジョセフ・H・ピラティス」さんが考案したエクササイズです。
ピラティスとはどんな運動?
ピラティスとは体幹やインナーマッスルを鍛えることができるエクササイズです。
筋肉を大きくしたり引き締める運動ではなく、体のしなやかさを向上させることや
重力で縦に潰れがちな体を伸ばすことを意識します。
激しい運動ができない人でも行うことができる運動ですが、
近年ではアスリートのトレーニングにも取り入れられています。
ピラティスの特徴
ピラティスでは、
伸ばすこと(エロンゲーション)と、
背骨を一つずつ動かすこと(アーティキュレーション)を意識します。
結果的に背骨がしなやかに動かせるようになり、スポーツ選手のパフォーマンスアップに加え、
姿勢の改善やダイエット効果、日常生活での怪我予防につながります。
ピラティスをして、体の最適なポジションで正しく動く、筋肉の縮こまりがなく適切な緩みやしなやかさを獲得できるとだんだんと姿勢が整っていきます。
ピラティスは回数よりも動きの質を大切にしています。
ピラティスの歴史
ではピラティスの生い立ちをみていきます。
ピラティスは健康体操生まれ
エクササイズの考案者であるピラティスさん自身、幼少期は病弱でした。
それを改善するため古今東西いろいろなスポーツや運動療法を研究し、熱心に取り組んでいました。
なんと、リウマチや喘息、骨軟化症を自力で治したという逸話も。
とても研究者気質で、今でいう、健康オタクでもあったのではないでしょうか。
のちにそれらを組み合わせてできたものが、現在のピラティスの原型となっています。
ピラティスエクササイズはハイブリットなのです。
ピラティスさんが学んだ運動の中には、ヨガもありました。
彼は、心のコントロールが日常を豊かにするというヨガの方法論をピラティスメソッドの中にも取り入れました。
そのため、当時ピラティスさんはピラティスエクササイズを「コントロロジー」と呼んでいました。
身体を自分自身でコントロールしようという考えに基づいて名付けたようです。
ピラティスはつまりピラティスおじさんがうみだした脳や神経系にも効果がある、健康体操だと私は考えています。
ピラティスはリハビリ育ち
今から100年以上も前、第一次世界大戦下、イギリスに行ったピラティスさんは敵国のドイツ出身であることから、収容所に捕らわれます。
そこでピラティスさんは彼と同じように捕虜となった人々に、自分の開発したエクササイズの指導を始めました。
さらに、アイデアマンですから、ベッドのスプリングを活用してトレーニング器具も自作し、負傷した仲間の兵士へのエクササイズ指導も行いました。
その後、1926年にピラティスさんはニューヨークに移住しました。
ニューヨークでダンサーのリハビリやクールダウンとして受け入れられ広まったことが、現在のピラティスに通じています。
ピラティスの種類
ピラティスには大きく分けて、マシンピラティスとマットピラティスの2種類があります。
マシンピラティス
マシンには次のようなものがあります。
- リフォーマー
- キャデラック
- チェア
- ラダーバレル
- スパインコレクター
など
バネの本数や太さを変えて負荷を調節します。
リフォーマー
リフォーマーはシングルベッドくらいの大きさで、マシンピラティスの基本です。
寝た姿勢のまま運動できるので、リハビリでもよく利用されます。
ちなみにジャンプボードをつけると、カーディオエクササイズもできてしまいます。
キャデラック
これ一台あればなんでもできるので、当時の最高級車キャデラックから名付けたらしい。
一番大きいマシンで、ベッドに枠がついたような形。
ダイナミックな動きもできるので、K-POPアイドルが映える写真でよくやってるのがこれを使ったエクササイズ。
「インスタを見てこのエクササイズがやりたくて来ました」と言われるとちょっと困る。
チェア
チェアはその名の通り椅子から着想を得たマシンです。
ニューヨークの狭いアポートの部屋でも運動できるようにと発明されました。
座るパーツとペダルがあり、座ったり立ったり高負荷の運動やストレッチにも使えます。
エクササイズできる種類の多さと場所を取らないこと、価格を考えるとコスパが一番いいので、個人的には今一番家に欲しいマシンです。
ラダーバレル
はしご(ラダー)と樽(バレル)を組み合わせたマシンです。
仰向けになって背中を伸ばしたり、立位でサイドのストレッチを行ったりと、私は引き伸ばす系のエクササイズでよく使います。
スパインコレクター
床に置いて使ったり、リフォーマーに設置したり使い方はさまざま。
妊婦さんでも安心して使いやすい。
いずれのマシンも負荷の調整ができ、数多くのエクササイズに対応しているため、アスリートから高齢者まで、それぞれの体の状態に合わせたエクササイズができます。
マットピラティス
自分の体重を負荷にする、いわゆる自重トレーニングです。
マットがあれば自宅でも取り組めるので、手軽に毎日続けられるメリットもあります。
マットピラティスは、主にスタジオやスポーツジムのグループレッスンで用いられています。
日本ではマットピラティスの普及率が、マシンピラティスよりも高いです。
オーストラリアだと、リフォーマーグループのスタジオがほとんどで、マットのグループは日本に比べると断然少ないです。
ピラティスの効果
リハビリを行うために考案されたピラティスはあまり運動をしない方でも無理をせずに効率よくエクササイズを行えます。
インナーマッスルや体幹を鍛えて身体の中心を安定させることで、骨盤を正常な位置に戻して姿勢の改善や内臓機能の向上が期待できます。
また、筋肉の増加による代謝のアップはエネルギー消費量を増やすためダイエットにもおすすめです。
ピラティスの生みの親ジョセフ・ピラティス氏は「ピラティスは10回やってみると気分がよくなり、20回で見た目が変わり、30回で身体のすべてが変わる」という言葉を残しています。
まずは10回続けて、自分自身で変化や効果が感じられるかを確認してみましょう。
こんな人におすすめ!
- 筋力不足による体調不良を改善したい人
- 姿勢・骨格の歪みが気になる人
- 首や肩が凝っていたり特定の部位の機能を向上させたい人
- ボディラインを整えたい人
まとめ
ピラティスは自分の骨の動きに意識を集中させるので、神経からの指令と筋肉のつながりが強化されます。
意思通りに体を動かせること、それが日常生活に戻った時に階段でのつまずきをなくしたり、こけてもとっさに手をつけることにもつながります。
ぜひ何歳からでもピラティスを始めてみてください。
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